柑橘類の宝石とも称されるシークワーサーは、爽やかな酸味と豊かな香りを持ち、料理やドリンクに幅広く活用できます。しかし、せっかく手に入れたシークワーサーも、適切な方法で保存しなければ、風味が損なわれ、栄養価も低下してしまう可能性があります。
この記事では、シークワーサーの特徴と健康への効果を紹介した上で、冷蔵・冷凍・常温それぞれの保存方法について詳しく解説します。さらに、シークワサージュースの作り方や保存方法、保存方法による味の変化、よくある質問も取り上げ、シークワーサーを最大限に美味しく、健康的に楽しむための情報を提供します。
シークワーサーの保存方法は主に3つ
シークワーサーの鮮度と栄養を長持ちさせるためには、適切な保存方法を選択することが重要です。
冷蔵保存
- 短期間(1週間程度)の保存に適しています。
- 適切な温度:5℃前後
- 保存容器:密閉容器、ジップロックなど
- 保存方法:
- ヘタを取らずに、よく洗って水気を拭き取る。
- 密閉容器に入れ、野菜室で保存する。
シークワーサーを数日間で消費する場合、冷蔵保存が適しています。果物を清潔な容器やプラスチックラップで包み、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。この方法では約1週間保存することが可能ですが、容器は果物が呼吸できるよう適度に通気性のあるものを選ぶことがポイントです。
冷凍保存
- 長期間(数ヶ月程度)の保存に適しています。
- 凍らせ方:
- ヘタを取り、よく洗って水気を拭き取る。
- 丸ごとまたはカットして冷凍する。
- フリージングバッグなどに入れ、密閉して冷凍する。
- 解凍方法:
- 冷蔵庫に移して自然解凍する。
- 凍ったまま料理やドリンクに使用することもできる。
長期間保存したい場合は、冷凍保存が最適です。シークワーサーを半分に切り、果汁を絞ってから氷のうや保存用の袋に入れることで、数ヶ月間保存することができます。解凍する際は、自然解凍か冷蔵庫でゆっくりと解凍しましょう。これにより、シークワーサーの鮮度と味を保つことができます。
常温保存
- 短期間(数日程度)の保存に適しています。
- 保存条件:直射日光を避け、涼しい場所
- 保存期間:2~3日
直射日光や高温を避け、風通しの良い場所に置くことで、数日間は常温保存も可能です。ただし、この方法は比較的早く消費する場合に限ります。
シークワーサージュースにすれば最大1ヶ月以上の保存もOK
新鮮なシークワーサーをジュースにして保存することで長期の保存も可能です。
シークワーサーからジュースを作る場合、新鮮なうちに絞り、冷蔵庫で保存しましょう。ジュースは冷蔵保存で約3日間、冷凍保存で1ヶ月以上の保存が可能です。冷凍したジュースは、解凍後にシャーベットのようにしても楽しめます。
シークワサージュースの作り方
材料
- シークワーサー 3個
- 水 200ml
- 砂糖 50g
作り方
- シークワーサーをよく洗い、ヘタを取る。
- 果汁を絞り、種を取り除く。
- 水と砂糖を鍋に入れ、沸騰させる。
- シークワーサー果汁を加え、弱火で5分ほど煮詰める。
- 冷蔵庫で冷やし、完成。
保存方法による味の違い
保存方法によって、シークワーサーの味わいに差が出ることがあります。特に、冷凍保存した果実は、解凍後に少し風味が落ちる可能性がありますが、ジュースとして利用する場合は問題ありません。
冷蔵保存:最も風味を保てることができる。 冷凍保存:酸味が強くなり、苦味が出ることもある。 常温保存:風味が損なわれやすくなる。
季節や使い方よっても変わる保存方法
シークワーサーは季節や使い方によっても方法や保存期間が変わります。
夏場の暑くて湿度の高い時期は乾燥させないことがポイント。
冬場であれば、そのまま常温保存で大丈夫です。
ただし、熟成してきたシークワーサーは、みかん同様、甘味が増して痛みやすくなるので注意してくださいね。
生シークワーサーの保存方法と保存期間
生シークワーサーの保存方法 | 保存期間 | |
夏場 | 新聞紙に包み、ジップロックに入れて冷蔵庫へ | 約2週間 |
冬場 | 湿気が少なく涼しい場所なら常温でOK | 約2週間 |
果実を冷凍 | 皮を剥かずにジップロックに入れて冷凍庫へ | 約半年 |
果汁を冷凍 | 果汁を絞り製氷皿に入れて冷凍庫へ | 約1年 |
果実を冷凍した場合、食べるときはあらかじめ自然解凍しておきましょう。
果汁を冷凍した場合、製氷皿から一欠片ずつ取り出しやすく、お料理にそのまま使えるのでとても便利です。
手作りシークワーサー料理の保存方法と保存期間
シークワーサーを使っていろいろなものを手作りした場合の保存方法と期間の目安はこちら。
手作りシークワーサー料理の保存方法 | 保存期間 | |
シークワーサー酒 | アルコール度数を35度以上にして冷暗所へ | 約2年 |
シークワーサージャム | 保存ビンを煮沸消毒し、冷蔵庫へ | 約3か月 |
シークウワーサー蜂蜜漬け | 冷蔵庫へ | 1~2週間 |
シークワーサー酒は熟成してくるとまた味に深みがでてくるので、味の変化もまた楽しみのひとつです。
ジャムはしっかり火を通し、保存ビンもしっかり煮沸消毒をすることをお忘れなく。
シークワーサーの蜂蜜漬けは火を通して無いため、糖分と反応して水分が出てきてしまいますので、色が濁ってきたら食べるのを止めましょう。
長期保存したい時は使いやすく小分けにして冷凍保存することがおすすめです。
手作りシークワーサー料理を美味しく頂くには、旬の時期に、食べやすい量で、新鮮な1週間ぐらいのうちに使い切る事で、シークワーサーの爽やかな香りがより一層楽しめます。
季節や用途に合わせ上手に保存して、長い期間シークワーサーを美味しく楽しみましょう!
まとめ
シークワーサーを適切な方法で保存することで、その独特な風味と健康効果を最大限に享受することができます。
冷蔵保存は短期間、冷凍保存は長期間の保存に適しており、常温保存は短期間のみ推奨されます。シークワーサージュースを作る際には、新鮮な果実を使用し、適切に保存することで、その豊富な栄養素と爽やかな風味を楽しむことができます。シークワーサーを上手に保存し、その魅力を最大限に引き出しましょう。
シークワーサーをより楽しく、効果的に使うための参考になれば幸いです。