シークワーサーの効能とは？
シークワーサーは、沖縄県をはじめとする日本の南部地域で古くから愛されてきた柑橘類です。
鮮やかな緑色の外観と独特の酸味が特徴で、料理や飲料の風味付けに利用されています。この小さな果実には、健康と美容に寄与する多くの効能が秘められており、近年ではその魅力が世界中で注目されています。
この記事ではシークワーサーの効能について解説します。
シークワーサーの効能①「生活習慣病の改善」
シークワーサーは、以下の生活習慣病予防に効果があるとされています。
- 高血圧の予防
- 血糖値上昇を抑える
- 肝機能障害の改善
シークワーサーの名産地である沖縄県大宜味村は、大宜味村では糖尿病患者が少なく、長寿の村で知られています。
シークワーサーにはノビレチンといわれる特有の成分が多く含まれており、このノビレチンが生活習慣病予防に役立つという研究結果がでています。
ノビレチンはシークワーサー果汁100gあたり、約10～20mgほど含まれています。
血糖値の上昇や高血圧を抑えるためには、1日に60g以上摂るのが望ましいです。
シークワーサージュースを水に溶かしたり料理に使うなどすれば、十分に摂取できる量です。
上手に使って生活習慣病の予防に役立ててくださいね！
シークワーサーの効能②「ダイエット効果」
海外トップモデルもシークワーサーを取り入れたダイエットをしている事が少し前に話題にもなり、人気が上昇したことも記憶に新しいです。
シークワーサーに含まれるノビレチンは、新陳代謝の活性化を促す効果があるとされています。
このノビレチンは、大きくなった脂肪細胞を正常な大きさに戻す作用があるため、摂取し続けることにより「痩せやすく太りにくくする体質」に改善することが期待できます。
また、シークワーサーにはシネフリンという成分が含まれており、脂肪を分解する酵素を活性化させる役割があるとされています。
ダイエット中の水分補給の際にはミネラルウォーターにシークワーサー果汁をお好みの量入れてこまめに飲むことがおすすめです！
シークワーサーの効能③「美白・美容効果」
シークワーサーにはビタミンCやクエン酸が豊富に含まれているため、これらが肌を酸化から守ることで美白・美肌にとても効果があります。
肌は酸化によって糖化されることで血管の老化し「くすみ」や「たるみ」の原因となります。
シークワーサーの高い抗酸化作用により、くすみやたるみにも効果を発揮し、ノビレチンは、紫外線が原因であるメラニンの生成を抑制するためシミの予防にも役立ちます。
皮脂の生成をや炎症も抑えるためニキビ予防にもなりますし、血液の循環が良くなり新陳代謝を促すことで肌が活性化します。
シークワーサーを取り入れた化粧水や美容商品も数多く出回っているので、興味がある方は試してみてくださいね！
シークワーサーの効能④「ストレスへの抵抗力を高める効果」
シークワーサーの爽やかな香りがリラックス効果を高めて精神安定効果もあります。
精油成分も有効なのでアロマとしても利用できリフレッシュ効果免疫力アップできます。
シークワーサーの香りのアロマオイルなども販売されていますので、不眠で悩んでいる方は、寝る前にベットの近くに置くことで柑橘系特有の爽やかな香りにより安眠効果をもたらします。
シークワーサーの効能⑤「疲労回復効果」
シークワーサーにはレモンの2.2倍ものクエン酸が含まれています。
人間は疲れたときやストレス状態にあるときに、乳酸が体に溜まってしまうことで疲れを感じます。
クエン酸には、この乳酸を分解する効果があるため摂取することで、疲労が早く抜け、疲れにくい体質になることが期待できます。
疲れが溜まっているときは、シークワーサーの爽やかな香りと酸味が食欲増進させてくれるので、お肉や魚にかけて食べるとタンパク質も摂取できて一石二鳥ですね！
シークワーサーの効能⑥「発ガン抑制・リウマチなどの炎症抑制」
シークワーサーの有効成分であるノビレチンは近年注目されている成分の一つであり、さまざまな炎症抑制の可能性が期待されています。
ガンの抑制効果については2015年の琉球新報でもニュースで取り上げられており、その注目度がうかがえます。
高脂肪食の餌を与え続けたマウスでは皮膚がんは大きくなり、リンパ転移も促進したが、高脂肪食にノビレチンを混ぜた餌を与えたマウスでは高脂肪食のみと比べがん組織の成長とがんのリンパ転移が７０％ほど抑えられた。
ノビレチンに抗肥満効果とがん細胞の増殖を抑える効果があることは報告されていたが、肥満状況下でのがん組織の成長を抑えることは初めての報告となる。
ノビレチンは、ミカンやグレープフルーツなどかんきつ類に多く含まれるが、中でもシークヮーサーの含有率は高く、温州ミカンの１０倍とされる。照屋准教授らは、シークヮーサー残さからノビレチンを効率的に抽出する製法を確立しており、６次産業化を進める技術としても注目されている。
禹教授によると、がん組織の成長とがんのリンパ転移を抑えたメカニズムとして、ノビレチンが、高脂肪食によるがん細胞の増殖や血管新生の促進を抑えるとともに、がん細胞の自殺（アポトーシス）減少を阻害することによりがん組織の成長が抑制される。また脂肪組織周辺にある転移に関わるマクロファージの増加を、ノビレチンが抑えることによってがんのリンパ転移を抑制した－ことが考えられるとした。
参考サイト：シークヮーサー成分、肥満下でもがん抑制 琉大チーム発見 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース
健康な身体を維持する為に是非とも取り入れたい成分です。
ノビレチンには高い抗炎症作用があるため、慢性リウマチの予防や治療にも効果があるとされています。
シークワーサーの効能⑦「認知症抑制」
シークワーサーは脳の機能活性化作用にもつながり、物忘れや認知症の抑制効果もあると言われています。
認知症は治すことが難しいといわれていますが、その発生を遅らせたり予防することは可能です。
シークワーサーに含まれるノビレチンはそんな認知症にも効果が期待されています！
★ノビレチンとは？
そして、同じく予防に大事なのが「食べ物」ですが、きょう新しく覚えてほしいのが「ノビレチン」というものです。ノビレチンは、認知能力の低下を抑制するもので、主に柑橘類の食べ物に含まれます。柑橘類の中でも、ポンカンや、シークァーサーに多く含まれます。シークァーサーはこれまでも、抗酸化作用や抗糖化作用といった老化を抑える働き、さらには、抗炎症作用など、多彩な生理作用が報告されていました。それが最近さらに、認知症に対する有効性があることが、確認されました。
★柑橘類と認知症の関係
実際に研究結果も出ています。国立長寿医療研究センターが、柑橘類と認知症の関係について１万３千人以上の日本人を対象にして研究をしてきました。その結果、柑橘をほぼ毎日食べている人は認知症の発症リスクが、週２回以下の人に比べて「１４％」低下しました。週に３～４回食べている人でも「８％」の低下がありました。
参考サイト：認知症予防最新情報。ノビレチンとは？
シークワーサージュースと軽い運動を組み合わせ、認知症の予防に役立ててください。
シークワーサーの効能⑧「免疫力を高めて風邪予防」
風邪の引きはじめや予防にはビタミンとノビレチンが豊富なシークワーサーがおすすめです。
この二つの成分は、免疫力を高める効果と抗炎症効果が高く、風邪予防やインフルエンザ予防に適しています。
免疫力が落ちたときは体内のビタミンが大量に消費されている証拠です。
シークワーサージュースをお湯にとかし蜂蜜を入れてホットシークワーサードリンクにすることで、のどにも優しく免疫効果もアップするのでおすすめです！
まとめ
シークワーサーはただの柑橘類ではありません。その驚くべき栄養価と健康効果は、私たちの生活に多大な利益をもたらします。
ビタミンCやポリフェノールを豊富に含むことで知られるこの果実は、免疫力の向上、抗酸化作用、心臓病リスクの低減に貢献し、美しい肌を維持する効果も期待できます。
また、シークワーサーを使ったレシピや日常生活での活用法を取り入れることで、健康的な食生活と生活習慣の向上が可能です。この自然からの贈り物を活用し、健康で充実した毎日を過ごしましょう。
シークワーサーの持つ無限の可能性を探求し、その効能を最大限に活かしていきましょう。
