「シークワーサー・カボス・すだち」違いとは?
「シークワーサー」「カボス」「すだち」の3種類は柑橘系果実の中でも香酸柑橘という種類で、大きく分類すればレモンやライムと同じ仲間になります。
柑橘系の中でも香酸柑橘は特にクエン酸が多く酸味が強いので、疲労回復・食欲促進に効果があります。
シークワーサーは、沖縄諸島、台湾に自生種ですが、すだちとかぼすはユズの仲間で中国原産で飛鳥、奈良時代に日本に渡ったと言われております。
【シークワーサー・カボス・すだち】の主成分
可食部100g中の主成分はこちらです。
水分 | ビタミンC | ビタミンE | カリウム | カロテン | カルシウム | |
シークワーサー | 90.9g | 11g | 0.5g | 180g | 89μg | 17mg |
カボス | 90.7g | 42g | 0.1g | 140g | 10μg | 7mg |
すだち | 92.5g | 40g | 0.3g | 140g | 微量 | 16mg |
【シークワーサー】の特徴
シークワーサーの主な生産地は沖縄県大宜味村で日本一の生産量を誇ります。
和名は「ヒラミレモン」ですが、沖縄県の方言である「酸っぱい」=「シー」、「食わす」=「クワーサー」からシークワーサーと呼ばれ、日本に広がりました。
熟したシークワーサーは皮が黄色く色づくことから、沖縄の方言で「黄金」を意味する「クガニー」とも呼ばれています。
シークワーサーの最大の特徴は、皮に含まれるフラボノイドの一種である成分、ノビレチンが多く含まれていることから、抗がん作用やダイエット効果、血糖値や血圧を下げる「健康食品」として流通していることです。
シークワーサーは7月~9月に収穫され、酸味が特徴の「青切りシークワーサー」と、10月~2月にかけて黄色く色づき生食でも食べられる「完熟シークワーサー」とそれぞれの旬があります。
シークワーサーの大きさは20~30gで、カボスやすだちよりも小ぶりです。
【カボス】の特徴
カボスの生産地は大分県で日本一の生産量です。
江戸時代に大分の医師が京都より持ち帰った薬用樹が庭木として家庭に広がったと言われています。
樹齢300年のカボスの木もありますが、そこまで古いのは大分でも臼杵地区だけと言われています。
名前の由来は皮を燻(いぶし)たことから訛って「カボス」と言われるようになったという説があります。
旬は8月末から10月で、この頃のものは露地物が出回ります。
3月~6月頃にはハウスを加湿して育て、7月は無加湿で育てています。
カボスは水分が直ぐに飛んでしまいスカスカになってしまうので、加湿して育て、冬の貯蔵時期の保存も乾燥しないように注意しています。
また青い時期が香りも良く爽やかな酸味が楽しめます。
酸味が他の柑橘系果実より低く、素材の調和と味わいが活かされ、料理を引き立たせるように使われます。
またミネラルの塩味がしっかりしていることから塩のかわりに添えれば減塩効果も期待されています。
サイズは大きめで100g~150gに成長します。
【すだち】の特徴
すだちの生産地は徳島県で、日本で98%の出荷量を占めています。
名前の由来は酸味がつよく果汁を食酢としていたことで、酢橘(すだちばな)に由来と言われています。
また「巣立ち」や「酢立」などの当て字される事もあります。
旬は9月~10月頃に収穫されるのが露地物として出回ります。
収穫された一部は貯蔵され3月頃まで出回り、春から夏にかけてはハウス物が流通しています。
サイズは30g~40gくらいで小ぶりです。
上品で風味の良い香りを持ち、酸味が強いのが特徴です。
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